スーパーバイザーの問題解決力を磨こう!
先日、2016年度春季の(一社)日本フランチャイズチェーン協会のスーパーバイザー学校が始まりました。
私も講師として一日間の講座を担当しました。
テーマは、「スーパーバイザーのための問題解決手法」です。
フランチャイズチェーンの永続的な発展のためには、加盟店が永続的に利益を出し続けることが最大の鍵となります。
そして、そのために最も大きな役割を担っているのが、スーパーバイザーと呼ばれる加盟店を経営面、運営面でサポートする役割の本部スタッフです。
同じような立地で同じ商品、サービスを扱っていても、各加盟店の収益はかなり差が出ます。
その大きな要因は加盟オーナーの経営姿勢に因るところが大きいと言えますが、その差異を最小にするために大きな役割を期待されているのが、スーパーバイザーです。
そして、加盟店に利益を出し続けさせるために、スーパーバイザーに最も求められる能力が問題解決力です。
自チェーンの店舗を運営するための基本的なスキルやノウハウは、開業前の研修や日頃のトレーニングで身に付きます。
しかし、日々起こるイレギュラーなトラブルへの対応や業績を計画通り維持するための加盟店ごとの対策立案などに関しては、ルーティンでは対応しきれません。
その状況に応じた適切な問題解決を図ることができて初めて計画通りの業績を維持し続けることが可能となるのです。
そのために、スーパーバイザーは、問題解決を図るための基本的なスキルを身に付けておくことが求められるということです。
問題解決という言葉は日常的によく使われているため、特別に難しいことだとはとらえられていません。
しかし、本当の意味で問題解決力が自分のスキルとして身についている人はそれほど多くありません。
多くのスーパーバイザーは、これまでも経験や勘で問題解決を図っているだけで、体系的に問題解決できている訳ではありません。
したがって、効率的かつ効果的な手を打てない、過去の成功体験に縛られてそれ以上の発想が出てこないという結果となってしまい、加盟店からの信頼を十分に勝ち得ていないスーパーバイザーが数多く見受けられます。
そんなスーパーバイザーにならないために、問題解決の基本的ステップを身に付けて体系的かつ論理的に問題解決を図り、成功事例を数多く作ること。
そして、組織としてのノウハウ確立図ること。それがフランチャイズチェーン継続の重要な要件となります。
最後に、
- 問題とは?
- 問題と原因の関係は?
- 問題と課題の違いは?
これにきちんと答えられない方は、問題解決に関する学習をやり直してみてはいかがですか?