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スーパーバイザーに必要な問題解決力
最近、スーパーバイザー向けの研修を頼まれることが多くなりました。
メインの研修テーマは問題解決手法です。
問題解決のスキルは、スーパーバイザーにとって最も大切なスキルのひとつです。
なぜならスーパーバイザーは、加盟店で日々発生する問題の解決をサポートする存在だからです。
これから数回に分けて、スーパーバイザーの問題解決力について考えてみます。
まず今回は問題解決のステップを簡単に紹介します。
- 問題が把握
- 問題の細分化
- 原因分析
- 課題の明確化
- 改善策の立案と実施・評価
上記の通り、問題解決は問題を認識することから始まります。
では、問題とはなんでしょうか?
問題の定義です。
我々がいつも使う定義は以下の通りです。
「問題とは、あるべき姿と現状のギャップであり、解決すべき事柄である」
あるべき姿とは通常、予算や計画、指標、基準などです。
これと現状を比べるわけです。
つまり、問題を認識するためには、「あるべき姿」と「現状」の2つが揃っていなければなりません。
当たり前のようですが、意外と抜けていることがあります。
例えば、
・「営業の訪問数を伸ばそう!」と取り組むのですが、
どの程度伸ばすのか目標値(あるべき姿)が設定されていない
・「マニュアルをつくろう」と決めて作成がスタートしたが、
いつまでにという納期(あるべき姿)が決まっていない
のような場合です。
これでは、取り組みに問題があるかどうかが判断できません。
つまり、改善(問題解決)もできません。
問題の定義の後半に、「解決すべき事柄である」という表現があります。
これは、ギャップがあっても解決する必要がない場合は、問題とならないという意味です。
例えば、売上高が目標を上回った場合です。
普通は、「目標まで売上を下げろ!」とは言われないでしょう。
問題を正確に把握するのは意外と難しいものです。
ただし、これが出来ないと問題解決は始まりません。
頑張って身につけてください。
次のステップ以降は、またの機会に。