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フランチャイズ事業の担当者は、どんな人がいいですか?
フランチャイズ本部構築の相談で我々コンサルタントへ寄せられる質問にお答えするコーナーです。
今回は、ある医療系の経営者からの質問です。
(質問)
フランチャイズ本部の立ち上げを計画しています。
社員からフランチャイズ事業の担当者を選任しようと思っていますが、どういう人を選んだら良いでしょうか?
(回答&解説)
これもよく尋ねられる質問です。
フランチャイズ本部を始めるというのは新規事業をスタートするということです。
したがってフランチャイズ事業の担当者とは新規事業の担当者です。
できるだけ優秀な方を選んで頂くに越したことはありません。
だから、
「出来るだけスキルが高い人が望ましいです。
可能なら直営のエース級の人材を登用してください。」
とお話しすることが多いのですが、
・直営からアイツ(エース)を抜くのはちょっと
・そんな優秀な人はいないんですなどと回答されることも多いです。
そこで、そういう状況も考慮して、フランチャイズ事業担当者の適性を考えてみたいと思います。
ひとつだけ挙げろと言われたら、私こう答えます。
「自社の業態や会社が心から好きな人」を選んでください。
フランチャイズ事業の初期の担当者は、通常そのまま加盟店開発の担当者になります。
つまり、全く加盟店がない状態で、「自社に加盟しませんか」と説得する活動をしなければなりません。
このときに大事なのは、「気持ち」です。
加盟希望者に対して、「我々は、はこんな素晴らしい事業を行っています。ぜひ一緒にやりましょう」と、熱く伝える、気持ちをぶつけることができる人が望ましいといえます。
この気持ちは、自社の事業や会社自体に対する愛情から生まれます。
多少のスキル不足はこれでカバーできます。
もう一点挙げるとすると、営業的な仕事への適性です。
加盟店開発というのは、営業活動です。
ですから、営業の適性がある(特に営業経験がなくても)と仕事がスムーズに進みます。
その他にも、現場経験が欲しいだとか、コミュニケーション能力が高い方が良いだとか、店長経験が欲しいだとか、社内人脈がある方が良いだとか、トップ(社長)と直接話が出来て欲しいとか、言い出せばキリがありません。
しかし、あえて絞ると、担当者には「熱い気持ち+若干の営業力」が欲しいと、私は考えます。
大抵のスキルは後からでも身につけられますが、熱い気持ちは難しいでしょう。
優秀なんだけど少し斜に構えた、なかなか気持ちが表に出ないタイプの担当者を選任して苦労したという本部も見てきました。
最初の人選は大切です。
慎重に取り組んでください。