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フランチャイズパッケージの魅力度を高めるために(素人でも簡単にできる!)
今回は、フランチャイズパッケージの魅力度を高めるために、その4です。
フランチャイズチェーンに加盟する人は、通常、当該ビジネスに精通している訳ではありません。むしろ、全くの素人の方が加盟するほうが多いと言えます。したがって、いくら収益性が高くて、競争力のあるビジネスパッケージができていても、実際に運営するために何年も修行しなければできない、その道のプロがいなければできないというパッケージでは、フランチャイズパッケージとしての魅力度は一気に薄れてしまいます。
ノウハウの非属人度
そこで、フランチャイズパッケージをより魅力的にするために欠かせないことが、「ノウハウの非属人度」と呼ばれる、誰でもが比較的短期間で運営できるスキルを身に付けることができる仕組みを構築すること、言い換えると素人でも簡単にできるようになっているかどうかが大きなポイントとなります。
素人でもできる仕組みを作るというと、まずマニュアルを作って一定期間の研修を行ってというのが一般的な取り組みです。どんなチェーンでもこのステップは欠かせません。業務の標準化と見える化を推進し、その徹底のための教育は、ノウハウを属人化させないためには最も重要なポイントです。しかし、単に人の育成という視点だけではなく、オペレーションの変革にまで踏み込むことで、これまでフランチャイズ化が難しかった業態でもフランチャイズチェーンとして拡大できる可能性が一気に高まります。
例えば、お寿司屋さんにはすし職人が必要です。すし職人として一人前になるには何年もかかります。すしチェーンをフランチャイズ展開しようと思っても、すし職人が雇えなければ、店舗運営ができなくなってしまいます。そして、この状態のままだとすしチェーンのフランチャイズ化は難しいと言わざるを得ないでしょう。しかし、現実には、宅配寿司や回転寿司などの全国チェーンが存在しています。すべてのお店に熟練のすし職人が配置されている訳ではありません。職人の代わりに、すしロボットが稼働し、工場で一定の加工が施された原材料が、高い冷凍・冷蔵技術のもと鮮度の高い状態で運ばれ、保管されています。店舗では、短期間の研修を受けただけの人が決められた手順で作業をして立派に本格的な寿司を仕上げています。
また、有名講師の講座をビデオ配信して、各教室に講師がいなくても高いレベルの講座を提供できるという仕組みを導入している学習塾チェーンもフランチャイズチェーンとして全国に広がっています。
ノウハウの標準化と見える化に基づく人材の短期育成の仕組み作りとオペレーション変革によるプロ不要のビジネスパッケージ構築でフランチャイズパッケージの魅力度は一気に高められるのです。