「マニュアル化」することの意味、緊急事態だからこそ

「マニュアル化」することの意味、緊急事態だからこそ

新型コロナウイルス感染によって、店舗が従来の営業が出来ない。そのような状態が数カ月以上に及んでいるチェーンも少なくありません。経営が続けらないために、長年一緒に働いていた従業員とも別れなければならないこともあると思います。また、水害、大地震といった自然災害も同じように、生活に、社会経済に暗い影を落とします。

ところで、多店舗を展開する企業が店舗の営業を再開しようとした時に、全店舗が正常な運営を取り戻すためには、各店舗の運営を担う人材がいることが最低条件です。 
もし、あまり経験がなく、店舗運営スキルを修得していないメンバーしかいなかった場合、どのように対処するでしょうか?

本部からスーパーバイザーや経験者を派遣しますか? 
それも一つの方法かもしれませんが、多くの店舗で人材が不足していた時、新型コロナの緊急事態宣言時のように、出張に行くことが出来なかった時、どのようにして店舗をサポート出来るでしょうか?
本部スタッフやスーパーバイザーが、それぞれの店舗と電話やビデオ通話で連絡を取るでしょうか?
災害の状況を把握したり、励ましの言葉を伝えるためには、そうした直接的なコミュニケーションが最も重要であることはもちろんです。
しかしながら、未経験者には店舗運営の基本的なことも含めて、同じようなことを何度も話さなければならないこともあるかもしれません。

そうした時、オペレーション・マニュアル、それに基づいたチェックリストなどのツールが、店舗スタッフにとっても、本部スタッフにとっても大きな助けになります。

また、オペレーション・マニュアルなどを更新したり、新しいマニュアルやツールを作ること(業務の標準化)が、チェーン本部の基本業務となっていれば、緊急時にも速やかに対処方法を可視化(文書や動画でマニュアル化)して、全店舗に迅速に伝えることも出来ることでしょう。
新型コロナ禍から新しい日常を取り戻す過程で、繰り返し行わなければならないことの一つです。
フランチャイズチェーンにあって、加盟店は本部の迅速な対応を求めています。その期待に応える対策を裏で支えるのが、通知文書や動画メッセージも含めた本部が提供するマニュアルであり、それらを編集・作成する本部の人材です。 
貴社にそうした人材はいらっしゃいますか? またマニュアルの整備と更新は進んでいますか?

山崎 純一郎

山崎 純一郎/ Junichiro Yamazaki

投稿者プロフィール

サービスFC本部で法務室長、経営企画部長等を経て、2003年より現職。フランチャイズ本部構築コンサルティングのほか、品質マネジメントシステム(ISO9001)取得支援コンサルティング、フランチャイズ本部のオペレーションマニュアルの企画・編集・制作を担当。そのほかに、研修講師、執筆等も行っている。

株式会社アクアネット フランチャイズ経営研究所 マネジャー チーフコンサルタント
NFCA認定FCコンサルタント AFP(日本FP協会認定)・2級FC技能士(ファイナンシャルプランナー)

この著者の最新の記事

関連記事

FC研 メールマガ登録はコチラから!

おすすめ記事

  1. 外注費はコストか投資か?

    外注費はコストか投資か?

    先日あるアウトソーシング(外注)を勧めるセミナーに参加しました。 業務を外注したい企業と請負いたい…
  2. 加盟前にインターン制活用によるミスマッチの回避

    加盟前にインターン制活用によるミスマッチの回避

    オーナー選びの難しさ フランチャイズ本部が永続的に成功するには、新規加盟店が継続して成功することが…
  3. ビジネスモデル特許を取得するべきか?

    フランチャイズ本部は、ビジネスモデル特許を取得するべきか?

    フランチャイズビジネスにおいて、ビジネスモデル特許は取得すべきものでしょうか?   ブルーオ…
ページ上部へ戻る