フランチャイズ・ショー2022 Tokyo に見る、FCビジネス・トレンドの変化

2022年3月2日から4日まで開催された「フランチャイズ・ショー2022」は、コロナ禍が続く中とはいえ、なかなかの盛況ぶりでした。

目次

2022年の出展状況

この2年、厳しい状況が続く飲食業態でも多数の出展があり、そうした面で賑やかさも増したのかもしれません。

●出展者数の内訳

*フランチャイズ本部/サービス・小売業 73社
*フランチャイズ本部/飲食・フードサービス業 54社
*フードサービス開業支援ビジネス 12社
*代理店・ビジネスパートナー募集 27社
*コンサルティング、情報、海外 10社
*特別企画「店舗DX・支援ビジネス 展」 7社
※複数業態での重複含む

●今回の来場者数

昨年は4日間、今年は従来と同じく3日間でしたが、来場者が増加。地方から参加された方も多かったようです。

●来場者数(主催者発表より)

・3月2日(水) 6,236人
・3月3日(木) 6,038人
・3月4日(金) 5,557人
■3日間合計 17,831人

改めて感じる、FCビジネスも「継続は力なり」

ある飲食の本部は、10年近く連続して出展。
初めはなかなかオープンまで時間がかかっていたようですが、ここ数年で着実に店舗数を伸ばしており、100店舗も見えています。
同社の社長は、これまでは西日本中心だった出店を首都圏にも進出していきたいと語っていました。

そのほか、ものまねタレントのコロッケさんがプロデュースする「コロッケのころっ家」など、話題性があったり、
着々と加盟店を増やして、今年もより大きな(派手な)展示で集客しているブースがいくつもありました。

フィットネスなど、美容・健康に関連したフランチャイズには入れ替わりも見られますが、継続して出展し、更に飛躍を目指すという意欲を感じる本部も多かったと思います。

コンビニ出展なく

コロナ禍前の2年前からの変化で浮かぶのは、
コンビニエンスストアの出展がなくなったことです。

コロナ禍で展示会出展を見合わせたという経緯もありましたが、出店数の激減で募集そのものを見直す動きではありますが、時代の変化を感じされる出来事でもあります。

長年、フランチャイズ・ショーに出展していると、大きな変化を感じない年と、その変化に驚かされる年があります。
その意味では、今年のフランチャイズ・ショーは、コロナ禍以降のフランチャイズビジネスの変化の萌芽を思わせるイベントだったかもしれません。

出展されたFC本部が、より多くの加盟希望者に実りあるフォローが出来るようにと願うものです。

●フランチャイズ・ショー(日本経済新聞社)→ウェブサイトはこちら

山崎 純一郎/ Junichiro Yamazaki

投稿者プロフィール

株式会社アクアネット フランチャイズ経営研究所 部長 チーフコンサルタント
NFCA認定FCコンサルタント/AFP(日本FP協会認定)/2級FC技能士(ファイナンシャルプランナー)
【略歴】サービス業系FC本部では法務室長、経営企画部長等を経て、2003年より現職。
フランチャイズ本部構築コンサルティング、FC本部向けに品質マネジメントシステム(ISO9001)取得支援コンサルティング、フランチャイズ本部の各種マニュアルの企画・編集・制作を担当。FC本部向け研修講師、執筆等も行っている。

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