売上を上げる、ただ2つの方法

スーパーバイザーが解決すべき問題で最も多いのが、加盟店の売上に関するものではないでしょうか。

つまり、

  • 売上が計画にXX円未達
  • 来期計画は売上20%増(現状と20%のギャップがある)

などです。

では、売上はどうやったら上げられるのでしょうか?

そのための方法は2つだけです。
それは、

  • 客数を増やす
  • 客単価を増やす

当たり前だ!と怒られそうです。

確かに、皆さんも当たり前にご存じの知識だと思います。

しかし、加盟店のオーナーから、
「どうやって売上を20%伸ばしたらいいか助言して欲しい」
と言われたスーパーバイザーが、

「チラシを〇枚まきましょう」
「値引きのキャンペーンを打ちましょう」

などと答えるケースは非常に多いのです。

何がおかしいかわかりますか?
問題を認識して、すぐに解決策を考えているということです。
これも、原因分析の時にお話ししたのと同じで、間のステップを飛ばしています。

売上を2割増にするということは、客数と客単価をそれぞれ10%増やせば実現できます。

※1.1 × 1.1 = 1.21

 あるいは、客数を5%、客単価を15%増やすことでも達成できます。

※1.05 × 1.15 = 1.2075

まずは、現状の売上を細かく点検して、客数と客単価の増加目標をどうするかを決める必要があります。
その後で、客数を増やす、客単価を増やすという分解された問題を、更に分解しながら丁寧に考えていきます。

パズルを解いていくような感じでしょうか。
その結果として、チラシやキャンペーンが必要という結論になる可能性はあります。
しかし、全く別の解決策にたどり着く可能性も十分にあります。

問題解決は技術です。
訓練すればスキルは向上します。
慣れるまでは、ステップを飛ばさずに検討を行う癖を付けてください。

 

 

 

松久 憲二

投稿者プロフィール

株式会社アクアネット フランチャイズ経営研究所 副社長COO シニアコンサルタント
一般社団法人日本フランチャイズコンサルタント協会 代表理事
特定非営利活動法人 起業応援倶楽部 理事長
昭和43年生まれ。大分県出身。
宮崎大学工学部電子工学科卒業後、大手コンサルタント会社、大手生命保険会社を経て現職。
フランチャイズ本部の立ち上げから加盟店開発などを中心とした経営コンサルティング、執筆および講演等の活動を行っている。

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