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情報システムは自社開発すべきですか?
フランチャイズ本部構築の相談で我々コンサルタントへ寄せられる質問にお答えする
コーナーです。
今回は、小型のフィットネスクラブを展開している経営者からの質問です。
(質問)
フランチャイズ本部を始める際、情報システムはオリジナルのものを開発すべきですか?
(回答&解説)
オリジナルの情報システムがあるに越したことはないですが、その存在が業態の競争力の核心である場合をのぞき、まずは汎用のものをカスタマイズすることから始めれば良いでしょう。
フランチャイズ本部にとって情報システムは非常に大切です。特に、本部から商品等の提供がない(少ない)サービス業フランチャイズの場合は、情報システムで如何に差別化するかがフランチャイズの仕組みづくりで重要なテーマとなります。
しかし、これからフランチャイズ本部を立ち上げようという多くの企業にとって、オリジナルの情報システムを開発することは困難です。
多額の開発費用も当然ネックになりますが、どのようなシステムにすべきかという仕様が決められないことも大きな障害です。
そこで、我々がお勧めしているのは、まずは汎用のサービス(システム)を活用することです。
業界によってはオリジナルの開発が不要なほど完成度が高いサービもあります。
今回の相談者の場合は、クラウドで提供されている、ネット予約サービスと表計算ソフト、ストレージサービスなどを組み合わせて業務を行っていました。
これでも業務は回っているようですが、フランチャイズ本部構築に向け、フィットネス専用の汎用クラウドサービスを検討することになりました。
汎用サービス活用の利点は、初期費用やランニング費用が安く、すぐに使い始められることです。
出来ることには限界がある場合も多いですが、使用する中で、
- 使いずらい
- 機能が足りない(もしくは過剰)
- 管理権限が足りない
などに気が付きます。
そこで、可能なら汎用システムをカスタマイズして、思ったような運用ができるか確認します。
フランチャイズ本部構築の準備段階における、情報システムの検討で大切なのは、自社に必要な機能は何か、仕様を見極めることです。
そして、仕様が見えてきたら、すぐに必要な機能と将来欲しい機能に区分します。
自社開発の計画を検討するのは、その後でも構いません。
机上だけで仕様を考えるとシステム開発は上手くいきません。
特にフランチャイズ本部の特有の機能は普通のシステム会社の提案では考慮されていないことも多いです。
ご注意を!