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全国に何店つくれる?
先日、あるフランチャイズ本部の経営会議でのことです。
社長が「全国1,000店舗を目指そう!」と言い出し、他の役員も興奮気味に
「やりましょう」と応じていました。
その後で「いったい我々は全国に店店舗くらい作れるんだろう」という話になり、
具体的な検討がはじまりました。
ということで、今回はフランチャイズ本部構築を行う際に必ず検討しなければならない「店舗数の目標設定」についてです。
どのような考え方で店舗数の目標を設定したら良いでしょうか。
その前に、日本のフランチャイズ本部の平均を見てみます。
※出所:「2013年度JFAフランチャイズチェーン統計調査」(2015年10月発表)
(一社)日本フランチャイズチェーン協会
調査対象期間:2014年4月~2015年3月
日本における1本部あたりの単純平均は157店舗(コンビニ除く)となっています。
フランチャイズ展開を開始し、100店舗を越えると、大手本部と呼ばれることも少なくありません。
従って、フランチャイズ本部構築の際は、「100店舗を何年で実現するか」という形で目標設定することがよくあります。
では、100店舗を展開するというのはどういうイメージでしょうか?
シンプルに考えると、47都道府県に約2店舗ずつという計算になります。
こういう話しをすると、「なんか出来そう」という感想がかえってくることが多いです。
もう少し、どの都市に出店するかということも意識して考えてみます。
日本には、指定都市(政令指定都市)や中核都市といった地方自治法による区分があります。主に人口規模により次のように分かれています。
<指定都市・中核市の指定状況等>
※出所:総務省ウェブサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/bunken/chihou-koukyoudantai_kubun.html
執筆時現在で、政令指定都市、中核市、施行時特例市の合計が、104市となっています。
ここに1店舗ずつ出店すると約100店舗になります。
また、以下のような計算をすると1000店舗が見えてきます。
東京23区×20店=460店
政令市20市×10店=200店
中核市、施行時特例市84市×4店=336店
計 996店
実際には、他の都市への出店などもあるので上記のようにはならないとは思いますが、これで1000店舗のイメージができます。
立ち上げ初期の目標設定段階においては、この「イメージできる」ことが大切です。
イメージできれば、具体的なアクションが考えられます。
目標店舗数の設定方法は、色々考えられますが、細かいことは気にせずに、是非具体的なイメージをつくるよう心掛けてください。