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スーパーバイザーのための改善策の立案、選択の進め方
スーパーバイザーによる加盟店の問題解決ステップで、これまでに解説してきたように、問題把握、問題の細分化、原因分析と検討を進めてきたら、次は、課題の明確化と改善策立案・・・と続きます。
課題とは、原因を取り除くために取り組むべきテーマと考えてください。
例えば、ある問題の原因のひとつが、
「〇〇という商品の説明内容が人によって違う」というものだった場合、
課題は、
「〇〇という商品の説明内容を全てのスタッフで統一する」
となります。
よく、「原因をそのままひっくり返す」と説明しています。
つまり、〇〇ができていない → 〇〇をできるようにする
というような形である程度機械的に決めます。
ここを間違うと、原因と改善策がミスマッチになることがあります。
(意外と多いです。せっかく頑張った原因分析までのプロセスが台無しになるかもしれませんのでご注意を)
そして、改善策は、課題を達成するために何をするかです。
改善策に絶対の正解はありません。
実施するまで正解かどうかわらないと言った方がわかりやすいかもしれません。
しかし、過去に実施した経験から、ある程度は類推できます。
「むかし同じような状況で、〇〇を行ったら成果があったな」
ということで改善策を選択するというケースです。
当然ながら全く同じ状況はありえないので、あくまでも正解の可能性が高くなる方法です。
スーパーバイザーが担当店舗の改善策を立案する際は、この方法を組織として効率的に実践できるようにしなければなりません。
過去に実施した改善策を、上手く行ったもの、失敗したもの、共に記録に残し、全スーパーバイザーが検索、再利用できるように環境を整える必要があります。
つまり、データベース化です(必ずしもIT技術の活用に限定しません)。
事例が少ない場合や、新しい問題の解決に取り組む場合などは、データベースから選択することができないので、新たに考えることが必要です。
この場合、とにかくアイデアを沢山出し、その中から効果的と思われるものを選びます。
なお、選択の大きな判断基準は、課題の達成につながるかどうかです。
最後に、なぜこの改善策を実施するのか、ストーリーで語れるかどうか点検してください。