競争力のある事業を行っているのに、フランチャイズ展開で失敗する典型的な理由

競合他社に比べて競争力がある業態を運営しており、業績も好調。
だけど、フランチャイズ展開で失敗するケースがあります。
このような企業は、何かを間違えているのです。

なんだと思いますか?

典型的な間違いは、「参入のタイミング」です。
つまり、いつフランチャイズ展開を始めるのかということです。

当たり障りのないよう、フランチャイズ以外の業界の例で説明します。
たとえば、スマートフォン。
ご存じのように、スマートフォンのOS(オペレーションシステム)は、アップルのiOSとgoogleのAndroidの2強で市場をほぼ独占しています。
(注)2016年1月時点では合計で91%超に達しています(Android:58.75%、iOS:32.93%) ※Net Applications報告
【追記】2017年12月では99%(Android:68.4%、iOS:30.6%)に達した。 ※Net Applications発表

ここで、パソコンのOSで圧倒的なシェアを持つ巨人マイクロソフトを見てみます。
同じ、2016年1月時点のWindows Phoneのシェアは2.86%と低迷しています。
パソコンのWindows10との連携機能など他のOSにない魅力的な機能もあるのですが、如何せん本腰を入れるのが遅すぎた感があります。
【追記】Microsoft社は2017年10月にOSアップデート中止を表明。事実上撤退した。

当然ながら、他にも色々な要因があるとは思いますが、参入のタイミングを逃したことが、現在の低迷の大きな要因になっているのは間違いないのではないでしょうか?
(実際に、マイクロソフトはこの分野への興味を失い、他分野に集中する方針だという報道も見られます)

フランチャイズ業界においても、参入の波があります。

ある新しい市場が拡がってきた段階で、最初にフランチャイズ化を始める先行組が出てきます。
しばらくすると、先行組の状況を観察しながら、それに続く第2グループの参入が始まります。
その後も少し間隔が空きながら、しばらくは新規参入の波が続きます。

先行チェーンは、市場を切り開くという大変なことに取り組まなければなりませんが、その分、上手く行くとリターンも大きくなります。
先行者利益ですね。

したがって多くの場合、この先行する数グループから業界トップや上位のフランチャイズチェーンが生まれます。

市場規模が伸び続けていれば後発でも勝負のしようがありますが、成熟してくると後発組は相当苦戦を強いられます。
なので、業態の競争力が高く、地元では非常に強い企業であっても、フランチャイズ展開で苦戦する可能性が高くなります。

では、参入に最適なタイミングは?

それは、今すぐ!
です。
迷ったら、是非ご相談を。

 

 

松久 憲二

松久 憲二

投稿者プロフィール

株式会社アクアネット 専務執行役 チーフコンサルタント
一般社団法人 日本フランチャイズコンサルタント協会 代表理事
特定非営利活動法人 起業応援倶楽部 理事長

昭和43年生まれ。大分県出身。
宮崎大学工学部電子工学科卒業後、大手コンサルタント会社、大手生命保険会社を経て現職。
フランチャイズ本部の立ち上げから加盟店開発などを中心とした経営コンサルティング、執筆および講演等の活動を行っている。

この著者の最新の記事

関連記事

FC研 メールマガ登録はコチラから!

おすすめ記事

  1. 他社業態をフランチャイズ展開するという選択肢

    「新規事業に取り組んで企業拡大を図りたいが、フランチャイズ加盟では規模の拡大が見込めないので、自社で…
  2. スーパーバイザーのための改善策の立案、選択の進め方

    スーパーバイザーによる加盟店の問題解決ステップで、これまでに解説してきたように、問題把握、問題の細分…
  3. スーパーバイザーのレベルアップにSV学校の活用を!

    3月18日に2015年度スーパーバイザー士認定の面接と認定式が行われました。 (一社)日本フランチャ…
ページ上部へ戻る