加盟店がフランチャイズ本部を信頼しなくなると…。

フランチャイズチェーンにおいては、本部と加盟店が永続的に良好な関係を築くことが最も大切なことです。

日本では、日本初のフランチャイズ加盟店ができた1963年から50年以上経過したフランチャイズ業界ですが、加盟店のオーナーが2代3代と続き50年以上その関係が継続しているという例もかなりあります。

一方で、1年もしないうちに脱退してしまうという場合も散見されます。
脱退する際の理由は様々ですが、最も多いのは業績が想定を下回るということです。
しかし、総合的に考えると業績だけではなく、期待したサポートが得られない、近隣に同じチェーンの店舗が事前の連絡もなくオープンしたなど、本部に対する信頼を失うような事象が、脱退の引き金になることもあります。

そして、本部を信頼しなくなると、加盟店オーナーや加盟店従業員の言動に変化が現れます。
以下のような変化が現れたら要注意です。本部への信頼を失わないようにくれぐれも早めはやめの対応を心がけてください。

  • スーパーバイザーが店舗を訪問しても、オーナーが会おうとしない
  • スーパーバイザーの交代を要望する
  • 本部方針に不満を漏らす
  • 新商品の取り扱いをあまり行わない
  • 本部主導の販促施策を実施しない
  • 他の加盟店オーナーに本部への不満を漏らす
  • 加盟店オーナーが別の新たな事業に注力し始めた
  • 所定の報告が為されない
  • 所定の会議や研修に参加しない(オーナー参加の会議に本人が欠席する)
  • 本部が定めた人員を配置しない
  • 本部に無断で独自に広告宣伝などを実施する
  • 本部に無断で営業時間や休業日を変更する
  • ロイヤルティなど本部への支払いが滞る
  • 本部に無断で加盟店独自の新商品や新サービスを導入する
  • 本部指定の備品やツールを購入しない
  • 本部に無断で店舗の改装を行う
  • 顧客からのクレーム処理を全て本部に押しつける

これらは、明らかに契約違反のものもあります。
違反が是正されない場合は、書面をもってきちんと改善指示を出して是正させなければ、契約違反状態で放置することになり、暗黙で本部が認めたと判断されることもあります。
本部への不信がどんどん大きくなる前に適正に、毅然とした態度で接すること、そして加盟店の立場に立って本部として支援できることを常に考えて行動することが必要です。

いかに、お互いがWin-Winの関係を続けられるかを常に意識して本部への信頼を失わないよう努力することがフランチャイズチェーン継続の要諦です。

民谷昌弘

民谷昌弘

投稿者プロフィール

フランチャイズビジネス全般のコンサルタントとして、百社を超える新規本部の立ち上げを支援し、これまで数百社に及ぶフランチャイズチェーンの運営改善や教育研修、加盟店開発支援などの実績を持つ。
  
   株式会社アクアネット フランチャイズ経営研究所 代表取締役社長
   (一社)日本フランチャイズコンサルタント協会 会長
   (一社)日本フランチャイズチェーン協会
   SV学校、経営士講座、FC本部構築講座 講師
   独立行政法人中小企業基盤整備機構  経営支援アドバイザー

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